冗談

花屋で働いていると、近場に配達に行くことがよくある。

ドイツに来てすぐ、職業訓練をしていた三年間。

大きな三輪の自転車の荷台に合わせたら軽く60キロは超えるであろういくつかのアレンジメントを乗せて、

雨の日も、風の日も、雪の日も、時には嵐の日でさえ、

(あ、そういえば一度ママチャリで配達しているときに春の嵐で吹っ飛んだことがあったな。笑)

毎週月曜日はひーひー言いながら自転車をこいでお得意さんの所へ配達に行った。

一見すると平らそうな道も、実は地味な上り坂で。

太ももに溜まる乳酸を感じながら、ドイツに来たのは自分の選択のくせに

なぜ私はドイツでこんなことをしているんだ。同級生はみんなもう結婚して幸せそうなのに。仕事が充実していそうなのに。これでいいのか私。

などと、焦りを感じたりしたもので。

あれ?なんか配達の話になってますが。

まあそんなこんなで配達に行くと、ほぼ毎回と言ってもいい程通りすがりの人に声を掛けられた。

(綺麗な花だね!僕/私に!?)

ええ、もちろん知らない人たちです。

初めて声をかけられたときは只々その文化に驚いたけど、ほぼ毎回なのでさすがに慣れました。

。。。が、

せっかく声をかけてくれるのに上手い返し方が浮かばず、

笑って誤魔化すだけの自分。これが本当に残念で。

(今なら何て返すかな。って日本語で考えても浮かばないんだからもう諦めるしかない。)

こうした冗談には街中でも時々遭遇するのですが(具体例が全く思い浮かばないけど…汗)

映画で観るようなお洒落な切り替えしや冗談は全く浮かばず。やはり笑って誤魔化すだけ。

ドイツ人の友人が街で知らない人と冗談を言い合って笑っている姿を見ては憧れたものです。

ラジオは無駄に聞いているし、お笑いも大好きだけど、私は完全に笑う専門。

どう頑張ってもお洒落な冗談を言える様になる気はしない。

冗談をオシャレに言える大人、   憧れるなあ。。。

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