花を生けるとき
数ある選択肢の中からどの花材を、どんな風に生けるのか。
ゼロベースから考えることは意外と難しい。
ドイツに渡る前の私は、そこの引き出しがとにかく少なかった。
教科書をベースに自分なりにアレンジしたり、季節のテーマ(例えばハロウィンやクリスマス)に合わせたデザインを考えることはできたけれど。数年もすればレッスンで何をするか、アイディアが枯渇してしまうのではないかと、当時はすごく不安だった。
本気国を間近に控えた今、その不安は全くない。
それは7年間に渡る花屋での経験と、勉強してきたことが土台になっている。
花、形、スタイル、器、自然素材。
それぞれのテーマから、作りたいデザインを決められるようになったから。
お金がかかるので、プライベートではなかなか作れないけれど(涙)
とか言いつつ最近はコロナ禍で隔週勤務だったので、休みの前には大量に持ち帰っていたな。←散財
って、ちょっと表現が抽象的すぎますか?伝わってるかなあ。
例えば今回の写真で言うと。
一昨日、働いているお店でとても素敵なアリウムを入荷した。しかもお手頃な価格で。
※インスタグラムに載せてます。チェケラ。
(あ~!この子生けたい!私が好きなお花屋さんのアレンジのイメージで!)
と閃いたらもう止まらない。商品の中からアレンジメントを彩る花達の狙いを定め、そそくさと裏へと運ぶ。
結果大量になった花を、上機嫌でお持ち帰り。←やはり散財
その晩ご飯を食べた後、可愛すぎてニヤニヤしながら作りました。
こうして出来たアレンジメントが、写真です。
普段はソファで溶けている私も、やる時はやるんだ。笑
こんな風に、花からのインスピレーションでデザインを決めることもあれば、
大好きな器を活かせるようにアレンジメントをすることも。
その時々でテーマは違うけれど、ただ何となく花を生けることは無くなったかな。
教室に来られる方々が、ゆくゆくはそんな楽しみ方ができる様になるといいなと思っているので、
楽しみながら学べるレッスンを考え中です。
本当にね、それはもう、とても楽しい世界が広がっているんです。