花を始めたきっかけは、前回の記事で綴った通り。
「たまたま近くにフラワーアレンジメント教室(実家)があったから」
という理由だが、なぜそんな私がドイツに渡ることになったのか。
「花を始めてみたら、自分には才能があるって気付いたんです。
それで自分の実力を試したくて。」
花留学に対する世間のイメージはこんなところだろうか。
また期待を裏切るようですが、私はこのタイプではありません。
※実際、ドイツで何人も花留学をしに来た人と出会いましたが、このオラオラタイプは少数派でした。
花を始めた当初。私はすぐに壁にぶち当たった。←早いな
小さい頃から母が作る作品、生徒さんの作品を見てきた私は、目だけは肥えていた。
資格を取るにあたって作らなければならない課題は何百回と見てきたので、
自分の中に出来上がったイメージができていたし、すぐにできると思っていた・・・のに。
思い描いたように花を生けられない。
形は再現できても、何か違う。もっと花が生き生きと、綺麗に見える生け方があるはずなのに。
とにかくずっと、自分の作る作品に満足できなかった。
NFD(日本フラワーデザイン協会)の3級から順に、講師の資格までとり、遠方まで足を運んだ。
講師の先生の作品はもちろん、先輩方の作品を見てはできない自分に落ち込み、
講習会の終わりには頭痛がするほど考えむ日々が続いた。
身近な人に向けて小規模で教室も開いた。毎回喜んでもらえて嬉しかったけれど、それ以上に自分の力不足を感じた。
もっと勉強がしたい。もっと綺麗に花を生けられるようになりたい。
そして花の先生として、自信を持って教室を開きたい。自分の言葉で、花の魅力を伝えたい。
その時すでに20代後半。周りは結婚願望が高まってきていたけれど、
それよりなにより、フローリストとして早く成長したかった。
そうして私は、ドイツに渡ることを決めた。
では、どうしてドイツだったのか。それはまた別の記事で綴ります。