私はもともと、”生活すること”が苦手だった。
日本にいる頃は友達と遊んだり、買い物をしたり、着飾ったり。
休日の予定は翌月まで埋まり、煌びやかな外の世界にばかりに気を取られて、
家事をする元気を残さずに遊び、本当に最低限をただ”こなす”だけだった。
そんな私がドイツに渡り、遊ぶお金も、心の余裕もなく、休みの日は疲れて外出する気にならない。
そうなって初めて、”生活する”ことに矢印が向いた。いや、もしかすると、ドイツにいたからかな。。。
周りを見ると、ドイツ人は家が大好き。日曜日はレストラン以外の店はお休みで、
たくさんの人が家族や友人と家や公園で時間を過ごす。
何度も友人にホームパーティに招かれたし、バーベキューもした。
その度に友人から家や家族の紹介をされ、そして決まって、お母さんの作るケーキが世界一だと説明を受けた。
そのくらいみんな家が大好きで、堂々と自分の故郷や母の味を自慢する。
これはあくまで私が抱く印象だけど、ドイツには日本ほど娯楽施設がない。
カラオケやボーリングは見たことがないし(私は)、レストランの数も日本より少ないように感じる。
なんでだろう。需要が無いのかな?
それだけ家で時間を過ごすのだから、そりゃみんな家を快適にしたいよね。
熱心に家の掃除をして、庭やバルコニーに花を飾り、日向ぼっこができるように椅子を置く。
休みの日にはケーキを焼いて、午後には家族や近所の人とティータイム。
そんな彼らの日常を見て、素直に好感を持ったし、将来は自分もそんな生活を送りたいと思うようになった。
今後日本に本帰国しても、以前の様には週末の予定を詰めないし、
家を快適に過ごせるように努めるだろう。
#丁寧な暮らし
をインスタやYoutubeで検索しては、掃除の仕方や料理のコツ等を調べて、実践してみるかもしれない。
自己満足しては生活する中で見つける小さな喜びを、幸せと感じて酔いしれるんだろうな。
このブログを書いている現在、コロナウィルスの影響で多くの時間を自宅で過ごしている。
家事をして、花を生けて、ケーキを焼いて。
時々夫に無理やり筋トレさせられて。笑
”生活すること”は面倒なことも多いけど、少し工夫をするだけで、
見え方が変わって楽しくなるもんだなって、実感する日々だ。
・・・花と全然関係なくない?
って思われるかもしれませんが、♯stayhome ♯お家時間 が呟かれる中で、
生活することって何だろうと、ぼんやり考えたことを綴ってみました。
花と共に生きることも、生活することに含まれているしね。
♯こんな時こそ花を も大事だけれど
♯どんな時でも花を がスタンダードになるといいな。